公家・近衛前久(龍山)自筆 新古今和歌集 松平不昧正室所蔵品 注文 古筆 断簡

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慶長8年(1603年)に書かれた新古今和歌集です。筆者は京都の公家・近衛前久(龍山)です。紫式部の有名な和歌「めぐり逢ひて見しやそれとも分かぬ間に雲隠れにし夜半の月影」が書かれています。≪筆者について≫近衛前久(1536~1612年)(安土桃山時代の公卿。出家して龍山,東求院と号した。父は稙家,子は近衛信尹。天正 10 (1582) 年関白,太政大臣となった。有職故実,暦学,歌道,書道にすぐれていた。)≪旧所蔵者について≫古筆に旧所蔵者の落款印があります。左下:方子姫(仙台藩第6代藩主・伊達宗村の娘、松平治郷(不昧公)正室)左上:玉映(松平治郷(不昧公)娘・幾千姫) ※玉映は号≪伝来について≫近衛家から仙台藩に伝わる。方子姫が松平治郷(不昧公)との婚姻時に嫁入り道具として持参する。方子姫から松平治郷(不昧公)の四女・玉映に渡る。その後、仙台藩に戻ってきた。※当時は参勤交代のため、妻や子供は各藩の江戸邸にいました。松平家と伊達家の往来は江戸で行われていたようです。≪掛軸について≫当方より表具屋に依頼し、古筆を掛軸に仕立てていただきました。古筆自体は安土桃山時代ですが、掛軸は10年ほど前に表装しました。≪サイズ≫古筆;縦23.6㎝、横16.8㎝掛軸;縦111.8㎝、横22.8㎝≪読み下し文≫《ともだちに侍(はべり)ける人の、年(とし)》・・・・比(ごろ)へて行(ゆき)逢(あひ)たる、ほのかにて、七月十日比(ころ)、月にきほひてかへり侍(はべり)けれは紫式部めくりあひて見しやそれともわかぬまに雲かく(隱)れにし夜半(よは)乃(の)月影(国歌大観番号1497)みこのみや(宮)と申しける時、少納言藤原統理年比(としごろ)なれつかうまつりけるを、世をそむきぬへきさまに思ひたちけるけしきを御覽して三條院(三条天皇)御歌月影の山のは分(わけ)てかくれなはそむく浮世(うきよ)を我や詠(なが)めん(国歌大観番号1498)題しらず藤原爲時山のはを出(いで)かてにする月待(まつ)とねぬよのいたく更(ふけ)にける哉(かな)(国歌大観番号1499)茶道具 掛け軸 華道 茶掛 裏千家 表千家 和 茶道 和インテリア

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